不登校の現状と対策

不登校の現状と対策

不登校の定義

文部科学省は不登校について、「不登校児童生徒とは何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しないあるいはしたくともできない状況にあるために、年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いたもの」と定義しています。

上記の定義に則り、平成22年度に調査された不登校児童の数は、小学生22,463人、中学生97,428人の計119,891人とされています。男女比は、小中学校共に凡そ50:50でした。

高校生の不登校は55,707人で、割合にして実に60人に1人が不登校だという結果になります。ただし、この数字はあくまでも定義に基づいて統計されたものなので注意しなければなりません。

29日間学校を欠席した児童は不登校の数には含まれませんし、それよりももっと多くいるであろう20日以上、10日以上の欠席者も例外ではないのです。もちろん、早退や遅刻も含まれていません。

不登校が一般的な認識のように、学校をよく休んでいたり学校に通っていなかったりすることを意味するのであれば、この数字はもっと大きくなることでしょう。

不登校の割合は?

平成22年度の調査によると、不登校児童生徒数の割合は、小学校で311人に1人の0.32%、中学校で37人に1人の2.73%、合計すると88人に1人の1.13%だという結果が出ています。

1校あたり不登校児童生徒がどれくらい在校しているかというと、小学校で2.4人、中学校で10.5人の割合になるそうです。学年別にすると、小学校1年生では1,076人、2年生は1,729人、3年生は2,621人、4年生は3,818人、5年生は5,775人、6年生は7,433人が不登校だったとされています。

小学生の中でも、6年生は全体の33.11%を占めており、不登校児童生徒が最も多い学年です。中学校では、1年生が22,052人、2年生が34,985人、3年生が40,318人です。最も不登校児童生徒が多い学年は、全体の41.41%を占めた3年生でした。

小中学校両方において、最終学年に不登校児童生徒が多いという結果になりました。

不登校関連サイト

不登校から学校へ行けるようになるには?|不登校原因究明所

⇒不登校から学校へ登校するようになるには親、先生、学校、地域の人々はどのように対処したらいいのか?心理カウンセラーとしての経験を元に原因を考えつつ、解決策を提案していきます。

不登校の原因とタイプ

不登校児童生徒の総数は2001年にピークを迎え、それ以降は横ばいの状況が続いています。不登校児童生徒数が上昇することは免れていますが、その数が減少する気配がみられないのも事実です。

以前は、いじめが不登校の原因となるケースがほとんどでしたが、最近では原因も多様化しています。無気力や心身的症状など、精神疾患などが原因になることも稀ではなくなりました。

他にも、学校での人間関係や、学業不振、家庭での問題など、様々なことが不登校の原因になり得ます。また、不登校は大きく2タイプに分かれているようです。

ひとつは、学校に行かない、です。

この場合、児童は不登校の原因を自分である程度理解していることがほとんどでしょう。

もうひとつは、学校に行けない、です。

このタイプの児童は、気持ちの上では学校へ行く気があるのですが、朝になると頭痛や腹痛といった症状が出てしまい、結局欠席せざるを得なくなってしまいます。こちらの場合、児童自身でも明確な原因が分からないケースが多いようです。